ボイスドラマ「Elpida」

新兵として騎士の仲間入りを果たした少年「フォティア」。彼は、主君であり護衛対象である姫巫女「アルカ」にひそかな恋心を寄せていた。
ある日、騎士仲間から「エルピーダ」という、アルカが好きな白い花の話を聞く。しかし庭園に侵入していた害獣のせいで、エルピーダは全て枯れてしまっていた。フォティアはアルカの喜ぶ顔が見たくて、庭園から遠く離れた場所に自生しているはずの別のエルピーダを採ってくると言い出して――

これは、「エルピーダ」という花をめぐる希望の物語。

リヴァーディア神聖王国の少年騎士「アネモス」は、車いすに座り読書の時間を楽しんでいた。
そのとき、天真爛漫な姫巫女「アルカ」がアネモスのもとに現れ、彼が座っている車いすを勝手に操作してしまう。意気揚々と車いすを押し、リヴァーディアの大森林をひた走るアルカ。一方、アネモスの兄イスキオスは遠く離れた場所から、愛する弟の悲鳴を聞きつけ――

これは、「エルピーダ」という花をめぐる信頼の物語。

魔法障壁と大森林のヴェールに身を包み、世界から隠れて生きてきた幻の地「リヴァーディア」。秘匿の繭が侵略者の手によって剥がされたその日、リヴァーディアは黒き炎に包まれた。女性騎士イリオスはお腹の中に新しい命を宿していながらも、魔物たちとの死闘を繰り広げていた。国を守り、己の使命を遂行するため。だが、戦況は残酷なほど悲惨で――

これは、「エルピーダ」という花をめぐる崩壊の物語。

地図にその名が載らないまま、侵略によって滅んだ王国「リヴァーディア」。
青年レネとその相棒モルテは、森林に包まれた亡国へと足を踏み入れた。とうの昔に焼け落ちた庭園で探索中、二人は見知らぬ少女の声を聞く。
次の瞬間、庭園が姿を変え――

これは、「エルピーダ」という花をめぐる救済の物語。