はじめに
ページをご覧いただきありがとうございます。常磐光紀です。
まず、この文章は「2021年、Innocent Wedgeを完結間近に控えた常磐が執筆したもの」を、2024年の常磐が一部追加修正したものです。
このページでは、InnocentWedge（以下いのうえ）の最終章について触れています。ネタバレ注意です。
また、暴力的な表現はありませんが見る人によっては気分を害する可能性があるものが含まれていますのでご注意ください。
きっかけ ～なぜラスボスを芋で再現したのか～
まずは、この動画をご覧ください。
これは、四国地方で放映されていた「かまど」という和菓子のCMだそうです。
常磐は四国地方在住ではないのですが、数年前にあるフォロワーさんからこの動画を紹介されました。
その方はいのうえを読んでくださっている方だったのですが、動画をみせつつこうおっしゃっていました。
「これが全部のあのあになっている動画を見てみたい！」
のあのあ とは、いのうえのラスボスである「ノア」の愛称（？）です。
これ全部ノアになったら普通に面白そう。インパクト大。地獄めいた光景になって、素敵じゃないですか？
当時の、曇りなき眼を輝かせたフォロワーさんに対し、私はこう返答しました。
「わかりました！ いつか作ります！！」
それから数年。あの時はノリノリで答えたものの、再現する時間とタイミングをうまく捻出できず、気が付けば時が流れて2021年。いのうえのネームは最後まで描き切っており、残りは「最終章」を完走すれば完結！というところまで来てしまいました。
ですが、私はこの約束をずっと忘れられませんでした。「作る」といったものは作る。有言実行。創作者に二言はないのです。
かまどのあのあ。
この動画を作って、CMを教えてくださったお方に見せなければ、いのうえは終われない。終わるわけにはいかない。そう決意し、どうせなら絵ではなく本物の焼き菓子を撮影することにしました。
何を作ろうか。成形しやすくて、形を変更できやすくて、材料の調達が容易であるもの。……そうだ、スイートポテトだ！！！
調理編 ～斯くして常磐は台所に立つ～
以下、常磐のクッキングをご覧ください。
＊地獄絵図が含まれます。ご注意ください。
ここから顔をつけていきます（大事なことなので２度言いました）
結果 ～動画はこうなりました～
では、かまどのCM風に仕上げたのあのあをご覧ください。
このような形で、写真をつなぎ合わせて映像化しました。音は耳コピしたものを、リコーダーで演奏したものです。ちなみに、YouTubeの当チャンネルは「Trichromatic」「Elpida」などの主要ボイスドラマ作品を差し置いて、この動画がぶっちぎりで再生数一位です。なんでやねん？？
しかし、これで思い残すことはもうありません。心置きなく、いのうえを完結できます！
ここまでご覧くださって、どうもありがとうございました。
補足
追伸：この記事を執筆した直後、ことの発端になったフォロワーさんにはDMで報告し、動画を見ていただけました！ その節はありがとうございました。貴女がいなければ、この作品（？）は誕生しませんでした。
追伸２：この記事は2021年秋ごろに発表したのですが、当時読んでくださったフォロワーさん（きっかけとなったフォロワーさんとは別の方）から「黄泉竈食か！？」と言われました。いまでもたまにこの件が話題に上がると「黄泉竈食」と呼ばれます。
（黄泉竈食 よもつへぐい ……日本神話では、黄泉の国（死後の世界）のかまどで煮炊きしたものを食うことをヨモツヘグイ（黄泉竈食）という。黄泉の国の食物を口にすると、心身が黄泉の者になるとして、現世に戻れなくなるとされている）