恋セヨ鼓動、PVを公開しました!
いままでの創作は途中よりキャラクターにボイスをつけてましたが、今回はいち早くキャラと物語の雰囲気を感じてもらうために最初からボイスをつけております。真白役のソダさん、ヴェルメイユ役の如月さん、そしてえいあなPVに続き本作も動画音声編集をしてくださったおが茶さんには頭が上がりません。本当にありがとうございます!
読みは「こいせよ はーとれーと」。ハートレートとは、心拍数を現す医療用語です。「ハートビート」の方が鼓動の直訳になるのですが、似たタイトルが前例にあることと、「ハアトレヱト」と表記できる利点があるためにこの語句を採用しました。
きっかけ
恋セヨ鼓動は、誰デザ発祥です。
※誰デザ=複数人でキャラクターを作り、そのキャラクターをまた別の人に描いてもらったものをフォロワーさんに見せ、自分のデザインしたキャラクターがどれかを予想してもらうという企画のこと。
主人公とヒロイン、という共通のテーマでお互いに持ち寄った書き下ろしのキャラクターたち。私はもともと洋館が好きなので、大正浪漫をテーマにこの二人を提出したのがそもそもの始まりでした。ちなみに、誰もこの2人の作者が私だと思わなかったみたいでまさかの正解ゼロ票という結果になりました(笑)
当時提出した企画書と大まかなストーリーは変わっていませんが、細かい点を長期連載用に変更しています。実はヒロインの名前から違うのです。
えいあなが今年の夏に書き終わりましたので、次はこの話を書くことにしました。漫画の方が映えるお話なので、漫画で行きます。
首は飛びません
何を言ってるんだお前。
そんな言葉が方々から聞こえてきそうですが、本当です!最初に宣誓します!この話は首飛びません!
フォロワーさんがたからすっかり生首系創作者として見られてしまっているのは重々承知しております。しかし大正浪漫を描くのに度しがたい暴力は本当に必要なのか。恋愛譚を描くのに、生首が出たら雰囲気が壊れないのか。そう自問して、今回は戦闘こそあれど過度な暴力は控える方向にしています。誰でも読める漫画を……目指したい……。
首飛ばない宣言の最大の理由がもうひとつ。
大正時代、少年が刀を振るって人形の異形を斬る漫画。ここまでテーマが似かよっているのに、首まで飛んでしまったらそれはもう「某・鬼退治の刃」なのです……。
作品の注釈について
恋セヨ鼓動の作品ページをご覧ください。地震についてこう明記しました。
なぜこんな明記をしたのか、個人的な考えをお話しさせてください。
大正12年9月、東京は未曾有の大地震に襲われ壊滅的な被害を受けます。大正時代を描く作品ではしばしば関東大震災が登場し、作品の起承転結の「転」に用いられることがあります。しかし、本作は浪漫や恋愛を描くことに重きをおいております。本作において、地震の描写はかならずしも重要ではない。浪漫を描くのに災害描写は要らない。
そう考え、今作では地震の描写を極力行わないことにしました。しかし過去の歴史を改編してまで描写を省略するのもまた違うと思うので、今作の登場人物は「3年前に大地震を体験した」という設定を持たせております。
大正12年9月1日の困難を描く作品があってもいい。しかし、本作は震災から3年後、復興と発展の途を走る東京市とそこに生きる人物の心を感じてもらえれば幸いです。
よって地震の描写は行いません。本作の更新は、2026年以降も日本各地で起こるであろう地震を理由に自粛することはございません。
今後のスケジュールについて
2026年2月下旬を目標に、現在ネームの準備を進めております。初回の更新はある程度まとまったページ数を公開し、以降はInnocentWedge最終章よりもゆるやかなペースで数ページずつ更新していけたらいいなと思っています。
えいあな番外編やご依頼で漫画執筆はちょこちょこ行っていたものの、長編漫画の執筆は数年ぶりとなります。思い出しながら進めていくつもりです。大正末期の東京市を舞台に、近代建築や帝都の街並みを盛り込んだ華やかな絵を目指していきます。

是非、ご興味がありましたら読んでいただければ幸いです。
