この記事は、2024/11/6に常磐光紀が作成しました。本記事は、予告なく修正や削除を行う可能性があります。
なぜ、このような記事を?
2024/11/15よりXの規約が変更となり、Xにアップロードされた画像が生成AIの学習に利用されるという可能性が浮上してきました。規約変更に伴い、複数の方から「常磐さんが描いてくれたイラストは、15日以降もアップロードして大丈夫でしょうか? 生成AIへの学習に利用されたくなければ、アップロードを控える・もしくは透かしをいれるなどの対応をいたしますが、どうしましょうか?」とお問い合わせをいただきました。
問い合わせにはすでに回答を済ませておりますが、今後もこういった問い合わせや疑問が生じる可能性が高いと思い、この記事の作成に至りました。
この記事は所謂「お気持ち表明」です。本来はこういった内容を作成するのは大の苦手で、「お気持ちを表明する時間があるなら作品を制作したい」と思うタイプの人間です。しかし、上記の背景があり今回は作成が必要と感じたため、下記に詳細を書かせていただきます。
常磐が常磐のアカウントにイラストを掲載する場合の取り扱い
ご依頼など、他の方の企画に関連しているイラストは、従来通り「透かし」を入れます。
この透かしは、もともと「無断転載」対策の一環としていれたものです。企画用のイラストが無断転載の被害にあった場合、イラストに「企画主」が関わっているため問題が非常に複雑化してしまう可能性があります。常磐の絵が他の方々へご迷惑をかけてしまうことは絶対に避けたかったので、その対策として入れ始めました。
M3などの頒布物へ使用するイラストとして依頼していただくこともとても多いので、商用利用されるイラストが無断転載によって常磐や企画者さんの責任の範疇から逸脱することはどうしても避けたかったのです。
生成AI対策として「透かし」だけでは不十分であることは重々承知しているのですが、ノイズをいれることによってこれ以上イラストの景観を損なうことは避けたいため、従来通り「透かし」の対策とさせていただきます。
「InnocentWedge」「永劫のアナスタシス」など、自分の企画として制作したイラスト・および純粋なファンアートなどは透かしを入れていません。こちらも従来通り透かしはいれない方向を検討中ですが、15日以降の動きによっては透かしをいれるかもしれません。
依頼した方が、常磐のイラストを掲載するにあたって
上記の「ひとこと」の通り、透かしをいれてもいいですし、入れなくてもいいです。依頼主さんの判断に任せます。
AI生成対策ノイズに関しても同様で、入れてもいいですし入れなくてもいいです。
「透かし」を入れることは、ある程度技術と手間が必要になります。常磐が透かしをいれたものをご依頼主さんにお渡しすることも勿論可能ですが、透かしをいれることによってイラストの景観をある程度損なうこともまた事実です。
常磐が他企画のためにイラスト制作を始めたのは、「活動者さんの利益と応援のため」です。自分のイラストが企画の「顔」となり、企画の告知を助けるものとなればいいと思っています。特に、ボイスドラマをはじめとした音声作品は「再生ボタンを押すまでどんな雰囲気を持つ作品かイメージがつかみづらい」という特性を持ちます。そういった「中身の見えない箱」のパッケージをつとめるのがイラストの役割だと個人的には思うので、なるべく従来通り自分の絵を気持ちよく使っていただきたいです。
常磐のイラストによって企画主さんに不要な手間をかけさせてしまうのは本末転倒ですし、「生成AIに利用されたくないので、企画の告知や販促には別の画像を利用する」というのもしていただきたくないです。
なるべく常磐の絵は従来通りSNSでの告知に使用していただければ嬉しいです。そちらの方が常磐自身の宣伝にもなりますし、企画としてもプラスに働くと考えます。
生成AIへ学習させることはやめてください
上記の話から少し内容を変えます。この文章を読んでくださっている方々はまずしないと思っていますが、常磐は「イラストの制作者の断りなしに、イラストを生成AIに学習させる」ということには断固反対です。
生成AIの技術そのものは否定しません。素晴らしい画期的な技術だと思います。「プロンプト入力の手間」と「数分間」という、たった2点の低いコストさえかければ、鮮やかなイラストが誰でも利用できるというのはまさに夢のような技術です。絵を描く技術や道具がない人にとっては、低コストでイラストが利用できるというのはとても便利な機能なのだろう……と思います。
しかし、その技術が画期的かつ華やかなために、法と倫理が絶望的なほどに追いついていないのもまた事実です。
生成AIで出力されたものに対し、著作権を主張することはできません。また、AIの学習元となった数多のイラストは、イラストレーターが莫大な時間と技術をかけて制作したものです。そういった技術と努力の「結晶」が、断りなく学習に利用されて意図せず礎となってしまっているという背景があります。
個人的には、生成AIを積極的に活用するにはもっと社会基盤の整備が必要だと思っています。よって、生成AIへ自分のイラストを捧げにいくことはしたくありません。
常磐の絵が見たいのであれば、直接ご依頼をください。
生成AIに関する所感
生成AIを利用してイラストを出力するのに必要なコストはとてつもなく低いですが、もう少しリソースを割いてイラストレーターに依頼すれば「作品の意図」を汲んだ、イラストレーターの理解と愛情が詰まった作品が返ってきます。機械は作品を「読む」ことはできますが、深い意図を理解する、作品に愛情を込めることはできません。人の手によって作られたイラストは、そういった利点があると思っています。
上記の理由から、常磐自身は生成AIを作品に利用するつもりはありません。私は「自分で作品を作り上げる」という喜びから一次創作をやっています。
しかし、他の方が生成AIを利用して作品を制作することを、全面的に否定するつもりはありません。リスクを承知の上で生成AIを利用するなら、ご自由にしていただいたらよいと思います。個人的には「勿体ないなぁ」と思いますが。
他の人が生成AIを利用していても「違法だ!」とか「権利が!」と非難するつもりもないですし、そのような手間暇をかける時間があったら自分の作品を制作していたいです。
「常盤」って書いても気にしないで
ここから、重要なことを書きます。生成AIという重たいテーマの後に書くことではないのですが、非常に多いケースなので「ついで」として書いちゃいます。
上のような真面目な文章を書くつもりはないです。ちょっと肩の力を抜いて読んでくださいね。
まず、前提条件として。私の名前は「常磐 光紀」です。たまーに「ときわ みつのり」って読む方がいますが、正しくは「ときわ みつき」です。変換がめんどいんで「みつのり」で変換してますが。「みつき」だと「光紀」って変換できないんだもん。
問題は「光紀」じゃないのです。「常磐」です。「ときわ」と打って変換ボタンを押すと「常盤」が最初に出てきますが、それは違うのです。「常磐」です。そうです、下は皿じゃなくて、石なんです。じょうばんせんの常磐です。常盤貴子のときわじゃないんです……。
「やばい! いままで間違えてたかもしれない! 申し訳ない!」って思ってくださったそこのあなた。大丈夫です。ぜんぜん悪くないです。申し訳ないって1ミリも思わなくっていいです。悪いのは、こんな紛らわしくてめんどくさい名前をHNにした、15歳の常磐なのです!!! まじです!!!!! 罪悪感捨ててください!!
この名前を名乗り始めて20年ほど経ちますが、この間違い、非常に多いです。「初めまして」の方の半分くらいが「常盤さん」って言ってくれます。間違えられまくってるので、もう気にしてないです。本当です。というか「間違えないでよ……」と気にしていたら、とっくの昔に改名しています。
じゃあ、なぜこんな紛らわしくて面倒な名前を名乗り続けているのか。常盤にしたらいいじゃないの。というお話なのですが、ハイティーンの自分は「なんかめっちゃ間違えられるけどまあいっか★」という適当スタンスで生きてきたのです。その惰性で、こうなってしまいました。企画にもバンバンこの名前で参加していて、今更改名するのも面倒ですし過去作品の名義をどうするんだって感じですし。企画者さんに「改名しました。常磐の名前はクレジットから変更してください」言っていうよりも「名前間違いの件、マジで気にしてないっす!」っていう方が手間がかからないじゃないですか。そういうことなんです。
ですが、世の中は自分のような大雑把な人間ばかりではありません。典型的なB型人間の自分とは違い、初手でちゃんと「常磐」さんと変換してくれる方もいらっしゃいます。普段は「常磐さん」と呼んでくれていて、チャットの時に変換のあやで「常盤さん」と呼んでしまい、「ごめんなさい! 間違えました!」と謝罪してくれる方もいらっしゃいます。いえ、こちらこそごめんなさい。こんな適当人間の適当ネーミングにつきあわせてしまって。こちらこそ頭を下げるべきなのです。
というわけで、再度の啓蒙です。
私のことは好きに呼んでください。「常磐」を「常盤」と呼んでしまった程度のことで、私はあなたのことを嫌いになりません。
それでも変換間違いを気にして下さる心優しいあなたは、ぜひこの機会に「ときわ」と呼んでくだされば幸いです。「ときわさん」「みっちゃん」「トキワシティさん」、すべて前例ありです。お好きにどうぞ!(さすがに断りなしに「さん」を抜かしたら「デコ助野郎!!」と叫んでしまうと思うので、それは控えてくださいね)
ただし。ミスったことに気が付いて「もう修正できないよぉ(泣)」とならないためにも。
印刷物のクレジットは、申し訳ないですがご確認ください!!!!! CDジャケットのクレジット、アンソロの参加者名表記など。印刷物の名前確認は、私の方でも積極的に確認と修正依頼を入れさせていただいています。そこだけご協力をよろしくお願いいたします。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
2024/11/6 常磐光紀